お盆は、ご家庭にあった「おもてなしの心」でお迎えください。
初盆をお迎えするご家庭で、家紋や絵柄の入った提灯とは別に白提灯をお飾りするところがあります。
これは、白提灯が初めて帰ってくる故人が迷わないための目印になるようにと言われています。
白提灯を飾るのは初盆の時だけで、お盆が終わったら燃やして処分します。
また、自宅の近くにお墓があるご家庭では、13日にお墓より提灯を下げ、亡き人や祖先の霊を自宅に向かい入れ、15日の夜に同じようにお墓で御霊をお送りします。
このときの提灯はお墓に置いて帰り、翌日墓地周辺で燃やして処分します。
しかし最近では、物を燃やせる場所や提灯を飾れる住宅スペース等の問題もあり、事前にご親戚と相談して数の制限や、初盆以降もお飾りできるようにと家紋入りの提灯をご購入されているところもございます。
大切に伝えられてきた昔ながらの習慣と、現代における生活事情を考慮し、そのご家庭にあった「おもてなしの心」で大切な人を迎え、お送りされてはいかがかと思います。